季節がずれてきている?暦を辿ってみたら何かわかるかも。
くらしのなかの暦と言葉を集めてみました
白露 はくろ
ようやく残暑が引きはじめ、大気が冷えてきて草や木に白い露を結ぶころのこと。
新暦で9月8日~9月22日ごろ
草に降りた露が白く光って見える「草露白し くさのつゆしろし」(9月7日~9月11日ごろ)、鶺鴒が鳴きはじめる「鶺鴒鳴く せきれいなく」(9月12日~9月16日ごろ)、つばめが南に帰る「玄鳥去る つばめさる」(9月17日~9月21日ごろ)の三候
この2日くらい、朝は涼しくなってきました(昼間は暑い!)
日の出も遅くなってきて、5時だとまだ仄暗い。
今朝は庭の草木に露を探してみたけど、見つかりませんでした。
霧とか露とか、涼しげなワードが気持ちだけでも暑さを遠ざけてくれます。
さて、明後日は満月。中秋の明月です。
仲秋は秋を3区分したうちの真ん中。白露から寒露の前日までの期間です。
日中はさわやかで心地よく、空は高く、空気が澄み、すっかり秋らしくなる時期。
陰暦8月15日の夜の満月は中秋の名月。今年は新暦の9月10日です。
中秋の名月は芋名月ともいいます。芋とは里いものことで、水炊きのまま供えします。まさに今が旬!旧暦9月13日の十三夜は栗名月、豆名月。そっか、来月は栗!季節の収穫を月前にお供えして収穫を祈ったのですね。
重陽の節句
旧暦9月9日は菊の節句。旧暦の9月9日は新暦の10月中頃で、今年は10月4日です。
五節句は季節の薬草によって邪気を祓います。
1月7日 人日 じんじつ 七草の節句 七種類の若草
3月3日 上巳 じょうし 桃の節句 桃・ヨモギ
5月5日 端午 たんご 菖蒲の節句 菖蒲
7月7日 七夕 しちせき 笹の節句 竹・瓜
9月9日 重陽 ちょうよう 菊の節句 菊
重陽の節句は長寿を祈り、邪気を祓うために菊を飾ります。江戸時代には収穫祭の意味合いも。
奇数は縁起の良い陽数と考え、奇数が重なる日をお祝いしたのが五節句の始まりです。
いちばん大きな数字の9が重なる日は大変めでたい日と考えられていました。