くらしのなかの暦と言葉を集めてみました
大暑 たいしょ
うだるような暑さの真夏のころのこと。
花火や祭、風鈴、蛍狩り、すいか割りなど風物詩が盛りだくさんな季節。
桐の花が梢高く実をむずぶ「桐始花結(きりはじめてはなをむずぶ)」からはじまって、土中の水分が蒸発してむわっと熱気がまとわりつく「土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)」、入道雲が夕立になり激しく降る「大雨時行(たいうときどきふる)」の三候。
ここ数日、北西から少し涼しい風が吹いています。夏本番になったばかりなのに、もう秋の気配?と思いましたが、土用の頃にはこんな風が吹くようです。
土用間(どようあい)
夏の土用中に吹く涼しい北風
土用東風(どようこち)
夏の土用中に吹く東風
陸風(りくふう)
陸から海へ吹く風。夜になると陸上の気温は海上より早く下がるので陸から海へ風が吹く
そして、最近、散歩中に出会う風。
青田風(あおたかぜ)
田の水が隠れるほどに苗が成長し、青々となった田んぼの上を吹き渡る風
麦バージョンもあります。
麦嵐(むぎあらし)
麦秋に野を渡る爽やかな風
これだけ暑いとしっかり睡眠をとったつもりでも、日中にうとうとしてしまうことがありませんか?そういえば、子供の頃には近所の大工さんたちは昼寝してました。
三尺寝(さんじゃくね)
暑い日中に、職人さんなどが仕事場の隅の三尺(90cm)ほどのスペースで体を休めた習慣のこと。
酷暑が日常となりつつある日本も、南の島のように昼寝を取り入れる知恵が必要ではないかと切実に思う今日この頃です。