くらしのなかの暦と言葉を集めてみました
小満 しょうまん
万物のいのちが、満ちていくころ。草木や花、鳥や虫が次第に成長して生き生きと輝く季節。作物が本格的に実る前の、小さく満ちる頃。農家さんが農作業がひと段落して、ちょっと満たされる頃という説も。農の暦からきた言葉。
小満 【蚕起きて桑を食う】かいこおきてくわをくう
蚕が桑の葉をたくさん食べて育つころ。
(新暦では、およそ5月21日〜5月25日ごろ)
旧暦では「木の葉採り月」とも言います。蚕の餌の桑の葉を採るころという意味。
今が旬の食材「そら豆」は「蚕豆」とも書きます。さやが蚕のかたちに似ているからだとか。
茅花流し つばなながし
チガヤの花穂がほぐれるころに吹く南風。
白いふわふわの小さな穂(たね)が、風に乗って旅立っていく風景が浮かびます。