くらしのなかの暦と言葉を集めてみました
穀雨 【牡丹華】ぼたんはなさく
牡丹の花が咲き出すころ。
(新暦では、およそ4月30日〜5月4日ごろ)
ザーザーと気前よく雨が降る日と、カラリと気持ちよく晴れた日と、目まぐるしく変わる天気が続きました。さまざまな植物がグングン育っています。田んぼにも水が入りました。この候が過ぎると、いよいよ夏です!
風薫 くんぷう
若葉の間を吹き抜けて、初夏の香りを運ぶ南風のこと。「風薫る (かぜかをる)」とともに夏の季語。「南薫(なんくん)ともいう。
景風 けいふう
晩春から初夏にかけて吹く南風のこと。
筍流し たけのこながし
筍が出るころに吹く南風。「流し」とは雨をともなう夏の南風のこと。
2022.4.21
穀雨 【葭始めて生ず】あしはじめてしょうず
水辺の葦が、芽を吹きはじめるころ。
(新暦では、およそ4月19日〜4月24日ごろ)
穀雨らしく今日はまとまった雨が降り、このあともぐずぐずした天気が続くようです。この雨が上がると、植物たちがぐんと大きくなっているんでしょうね。
チューリップ
原種のチューリップを始めて見ました(花は終わってましたが)。チューリップは球根で翌年も花を咲かせますが、原種のチューリップは種もできるんだとか。なんとも不思議な植物です。今年は花を見ることができなかったけど、どんな花なのか楽しみです。
穀雨 こくう
穀物を潤す春の雨が降るころ。太陽が黄経30度を通過した瞬間から立夏までの期間をいうそう。この頃に長雨が降ると「菜種梅雨」と呼ばれます。種まきにも適している季節で、作物にとっては恵みの雨です。穀物を育む雨を「瑞雨(ずいう)」、草木を潤す雨を「甘雨(かんう)」といいます。花に早く咲くよう促す雨は「催花雨(さいかう)」と、恵の雨の名前もさまざまです。
2022.4.8
晴明 【鴻雁北へかえる】がんきたへかえる
日が暖かくなり、雁が北へ帰っていくころ。
(新暦では、およそ4月9日〜4月13日ごろ)
鳥風(とりかぜ)
鳥の群れがはばたく羽音が、風の鳴るように聞こえ、鳥風と呼ばれます。渡鳥が群れをなして旅立っていく春先の北国の曇り空を鳥曇(とりぐもり)というそうです。
花曇り
桜の咲く頃の曇天のことをいいます。桜の盛りの短さを「花七日」といって、桜は咲いてからわずか7日ほどで散ってしまいます。この時期、薄曇りでどんよりとした天候の日が多く、桜の花をほどよく育ててくれることから「養花天(ようかてん)」ともいいます。この言葉には、花の盛りを少しでも長く楽しんでいたいという思いが込められています。
2022.4.4
晴明 【玄鳥至る】つばめきたる
海を渡って、つばめが南からやってくるころ。
(新暦では、およそ4月4日〜4月8日ごろ)
私の住む島の山の上では、ようやく桜が満開になりました。
春になって、鳥たちの歌い声が賑やかに聞こえてくるようになりました。
つばめはまだ見かけませんが、古い家が取り壊されるのを見かけると、つばめの里帰りが気がかりです。
2022.4.1
晴明 せいめい(二十四節気)
すべてのものが清らかで生き生きとするころのこと。
春たけなわ。すべてのものが明るく鮮やかに見える季節がやってきました♪
「晴明風(せいめいふう)」
春分の後に吹くすがすがしい南東の風のこと
「光風(こうふう)」
うらかな春日和に気持ちよく吹き寄せる風。あるいは雨上がりのきらきらした日差しを浴びて吹く風のこと
『風の名前』より