暦をたどりながら、気になる言葉を集めてみました
小寒 しょうかん
次の大寒に向けて寒さが本格的になる頃。
新暦で1月6日ごろ
「芹乃栄(せりすなわちさかう)」(1月6日ごろ)芹が盛んに育つころ。春の七草のひとつ。
「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」(1月11日ごろ)地中で凍っていた水が動き始めるころ。地面の下は少しづつぬくもってきています。
「雉始雊(きじはじめてなく)」(1月16日ごろ)雉が鳴き始めるころ。美しい色で着飾った雄がケーンケーンと甲高い声をあげて求愛します。春ですね!
春告魚(はるつげうお)
今朝、まだ暗い海上を2艘の漁船がペアになってゆっくり航行していました。まだ本格的な寒さはこれからなのに、イカナゴの試験漁が始まると、あぁもう海の春はもうすぐ!と気分が先走ります。
春告魚とは、一般的には鰊(ニシン)のことで、これは北海道へ産卵のために大量にやってくることから。今は鰊が減ってしまったので、メバルが春告魚と呼ばれているようです。地域によって魚の種類もいろいろなので、春告魚も地域ごとにいろいろ。瀬戸内海では鰆(サワラ)。魚へんに春!私の住む淡路島ではイカナゴが春を告げてくれます。数年前まではフルセが最も早く春を告げてくれました。フルセはイカナゴの成魚で、脂の乗ったフルセは漁師さんに人気の魚です。イカナゴ漁の解禁に先立って、早ければ1月下旬にフルセが店頭に並ぶのが恒例でしたが、ここ数年は漁獲量が激減して、地元のお店でもお目にかかることがなくなってしまいました。フルセの減少は、その稚魚であるイカナゴの減少だけでなく、フルセを食べて育つ魚への影響も大きいのです。春告魚は海の環境の変化も告げてくれているようです。